日常生活における「明るさ」は人間の目に受ける光の強さを表現したものですが、これは個人の感受性や周囲環境によって変化する相対的なもので、厳密には物理量で一概に表すことができません。
ただし照明器具等の工業製品においては、最も基本的な性能である「明るさ」を物理量で表現する必要があり、光学等に関する何種類かの「単位」を使用しています。
光に関する物理量には照度、光束、光度、輝度の4つがあり、照度(単位:ルクス[lx])が照らされる面の明るさであるのに対し、光の量である光束(単位:ルーメン[lm])や光の強さである光度(単位:カンデラ[cd])・輝度(単位:ルーメン毎平方メートル[cd/m2 ])は光源の明るさを表現しています。
また、発光効率(ランプ効率とも呼ばれる。単位:ルーメン毎ワット[lm/W])の形で光源の消費電力と明るさの関係が表現されます。 発光原理の異なる豆球(白熱電球)やLED、また蛍光管やHIDなどでは発光効率が違うため、同じ1Wでも明るさも異なります。なお、人間の目の視感度の影響を受け、青っぽい光より黄色っぽい光の方が同じ光の量に対して明るく見えます。
以下に明るさの単位をまとめた一覧表を記します。
電池には一次電池(乾電池)と二次電池(充電電池)とがありますが、ARIYSの製商品にはどちらかを使用できるものがあります。乾電池使用の機器(GraGraphなど)は、乾電池型の市販充電電池が使用できますが、一般に同じサイズの乾電池と充電電池とでは充電電池のほうがかなり容量が小さいため、充電完了後の充電電池の連続使用時間は新品の乾電池より短くなります。
さらに、充電電池のうち、Ni-Cd(ニカド)電池やNi-MH(ニッケル水素)電池にはメモリー効果という特性が存在します。これは、これらの電池が十分に放電されない状態で再充電すると、充電完了後の使用中に前回の充電前の電圧にまで低下した直後、急激な電圧低下が発生し、場合によっては使用困難になるというものです。この現象は破損ではないので、十分放電させてから再充電すると一回〜数回で元通りになりますが、この種類の電池を搭載した機器(ARIYSの製商品の大部分)の使用方法には配慮が必要です。
リチウムイオン電池(携帯電話の電池はほとんどこれです。)やシール鉛蓄電池(Z-1で採用)はメモリー効果がありませんので、こまめな充放電が可能です。完全放電をしなければ、充電時間の短縮ができます。なお、電池の性能は周囲温度の影響を大きく受けます。乾電池も充電電池も温度が低いほど放電時間(電圧)が低下します。また充電電池は充電時の温度が低いと充電容量が低下し、充電時の温度が高いと安全性、寿命が低下します。これは電池の動作メカニズムが化学反応を利用していることによります。放電時は0℃〜40℃、充電時は5℃〜35℃の範囲でご使用ください。通常、機器もこれに合わせて設計されています。
アリイズの製品はすべて対応しています。 なお、PSEマークの対象になるのは100Vや200Vで受電している(コンセントにつながっている)ものであるため、ACアダプタ経由で通電や充電されるものにはマークを付ける必要はありません。ただし、この場合でもACアダプタにはマークが必要です。もちろん電池のみで動作するものはPSEマークの対象外です。